前立腺とは、膀胱の出口にあり尿道を包むようにあるクルミ大の男性特有の臓器です。
前立腺肥大症とは、加齢と共に肥大した前立腺が尿道を圧迫し、膀胱の出口が狭くなるため、排尿症状(尿が出にくい、近い、残った感じがする等)がでてくる状態です。食生活の欧米化にともない患者数が急増しており、2002年の患者調査では約40万人の男性が前立腺肥大症に罹っていると言われています。
治療は、まず薬を飲んで尿が楽に出るようにして、排尿症状の改善を目指します。
それでも症状の改善が不十分な場合は、患者様と御相談のうえ手術を行います。
現在当院では、前立腺肥大症の治療にHoLEP(ホーレップ)という手術を導入しております。このHoLEPという手術は、ここ10年程で広まってきた新しい手術で、細いカメラ(内視鏡)を尿道から挿入し、肥大した前立腺(内腺)を、レーザーを用いてくり抜くことにより排尿しやすくなることを目指すものです。
従来の前立腺を削る手術であるTUR-P(ティーユーアールピー)よりも出血が少なく体への負担も少ないという利点があります。